そんなこと言ったってシカたないじゃないか

どうも、Trust me です。

私は封印オドシシとしてマンダガルド殲滅部隊の報酬で得られる残飯と奈良公園の観光客から戴いているシカ煎餅で生計を立てて暮らしています。

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今回は私の身に起こったことを皆さんにお話ししたいと考えております。 

人間の言葉は不慣れですので、至らぬ点がありますがご容赦ください。

 

 

さて、

私には No Warという名の妻がいます。No Warは生まれつき肌が緑色で他のオドシシとは馴染めずに孤立し、奈良公園の観光客のシカ煎餅のみを食して育ちました。彼女はそんな境遇にも負けずに「オドシシにしかできないことで世界を平和にする型でありたい」とスキスワビビり玉加速型に育ちました。

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私はそんな彼女を心から尊敬し、いつしか心惹かれていきました。普段は相手を威嚇ばかりしている私でしたが彼女のことをお見通ししたい。そんなことばかり考えるようになりました。そして思い切ってアタックした結果、恋は実り幸せを手に入れました。陽気な私と臆病な彼女、案外相性が良かったのかもしれません。

 

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幸せは続きました。彼女との間に娘のJusticeを授かりました。

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Justiceは無邪気な性格でやや耐久に不安はありますが、陽気な私と臆病な彼女の良いところを引き継いでくれたました。物理型でも特殊型でも活躍することができます。

環境が厳しくメタられていると感じることが増え、レートで活躍できることは少なくなりましたが、家族3匹で観光客からシカ煎餅をいただき、幸せに暮らしておりました。

 

 あるとき突然、幸せは壊れ始めました。いや、私が壊してしまったのかもしれません。

 

レートから帰ってきたJusticeがシカ煎餅を頬張りながら話してくれました。スカーフメガホーンゲッコウガを倒したこと。倒したゲッコウガが変幻自在だったかもしれないし、激流だったかもしれないということ。そのあと出てきたボーマンダに起点にされてトレーナーに怒られたこと。そんなことを嬉しそうに話してくれました。

 ん?ちょっと待ってくれ。

私にも若いときにスカーフを巻いてゲッコウガを上から狩っている時期がありました。しかし、メガホーンなんて使ったことはない。私譲りの自慢の足でとびげりしたんじゃないのか?そもそもメガホーンなんて使えるのだろうか?

嫌な予感がしました。これ以上この嫌な予感を追及してはいけない。野生の感がそう告げていました。シカし、その時の私は自分のお見通しという性を制御できませんでした。なんと愚かなことでしょうか。世の中、少し鈍感であれば気が付くことがなく、少し目を瞑れば見なくて済む現実があるというのに...

 

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 もう何を信じればいいのか分からなくなりました。自分を信じて欲しければ、まずは自分が信じなくてはなりません。Trust me という大好きな自分の名前すら嫌いになりそうでした。

その後、私は奈良公園には近づくこと無くなりました。ボックスに返ろうにも同じボックス内のガルーラの奥様方にはすでにうわさが広まっており、生きた心地がしません。

私は居場所を求めてレートという名の戦場を駆け巡りました。来る日も来る日もマンダガルドのどくどく、恩返し、地震を封印する日々。マンダの捨て身や八つ当たり、ガルドの聖剣を受けるたびに奈良公園に帰りたくなりましたが、これは幸せな日常を下らない特性で壊した罰だと思い、技を受け続けました。

身も心もボロボロになっていく中、1匹のシカが私の心配をしてくれました。

「俺のスカーフを使うか?受けてばっかりじゃ体が持たんぞ」

そのシカは同じ奈良公園で育ったメブキジカのRomeoでした。 

ほほ肉が重力に負け始め、角も心も冬景色のように寂しい私とは違い、Romeoは相変わらずシュッとした顔立ちで角には花が咲き、春の訪れすら感じます。

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Romeoとはレートで共に戦うことはなくともプライベートでは仲良しです。

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楽しかった幼少期を共に過ごした友鹿、Romeoと共にレートで切磋琢磨していくうちに私の心に積もった雪も溶けはじめ、自分にシカできないことをすることが大切だと気が付きました。

私にはできないこと、それはマンダガルドの技を封印すること、そして娘のJusticeの幸せを願うことでした。血がつながっていなくとも注いだ愛情と共に過ごした幸せな日々に偽りはありません。私の信じるものはここにあります。

遠くない未来、Justiceが出生の真実に気が付いた時に本当の親が誰なのかは教えてあげたい。私は幸せを壊してしまった特性お見通しで真実をつかむことを決意しました。

 

Justiceの本当の父親はいったい誰なのだろうか?

ボックスにはガルーラの奥様方とミルタンク、無機物のポリゴン2くらいシカいないはず...

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ん?

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あれは...Romeo。

 

そうか、お前だったかのか...

お前、さみしがりやだもんな。そんな寂しがりな背中と立派な角にTrust me は惹かれたのか。

Romeoは恩人であり、親友だが雄シカとしてけじめはつけねばなるまい。

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 負けられない戦いがここに始まりました。

 別に嫉妬とか裏切られた怒りではありません。ただ、ここは引いてはいけない。負けてはいけないと思いました。

 

 

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私は自慢の威嚇でRomeoのAを下げに行きました。

草なんか食べている場合じゃありません。

彼にはできない私の武器です。 

 

 

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ん?

 

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白いハーブだと...

完全にやられました。私の考えなんてお見通しだと言わんばかりに...

威嚇なしでは彼のとびげりを耐えることができません。

 

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シカし、私は冷静に彼のとびげりを封印をしました。

非常事態こそ冷静に対処しなければなりません。

 

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無事、とびげり一発K.O.を回避し、恩返しで反撃です。

これにはRomeoもシカがシカ煎餅をくらったような顔をしています。

 

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さあ、反撃のときです。得意のタイプ一致の高火力技、恩返し

勿論、一撃では落とせませんでしたが十分なダメージ。

これは勝てる。

 

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恩返しの返しであの技が飛んできました。そう、メガホーンです。

あの立派な角、私は避けることなくシカと受け止めました。避けてはいけない一撃でした。

 

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そして私はとびげりで勝負をつけることにしました。

雄として負けられない。全力の一撃をぶつけます。

 

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シカし私にはRomeoを蹴ることはできませんでした。

愛する娘の父親であり戦友であるRomeoを

 

 

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私は覚悟を決めました。

Romeoの捨て身タックル。

私にはできない技。

ちょっと待て、反動でRomeoも力尽きてしまうではありませんか。

さっきのメガホーンといい、Romeoなりのけじめでしょうか。

 

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そんなことを考えている間に体は崩れ落ち、私は敗北しました。

そして私は遠のく意識の中でJusticeの幸せを願いつつ、引退することを決めました。

 

以上が最近、私の身に起こったことです。

風の噂で聞いた限りですがNo WarとJusticeはいつもと変わらない日常を過ごしているようです。 Romeoがどうなったかは知りません。長い時間が必要かと思いますが彼とも同じ煎餅をかじれる日がくることを願っております。

 

 

最後に

いつも「ほんとに懐いてんのかよ」と私の恩返しの威力に文句を言いつつも使ってくれるトレーナーのAzurite氏、よくパートナーとして一緒に戦ったゲンガーのヒプノマルチ氏、今まで本当にありがとうございました。私はここで一線から退きますがご武運を奈良公園の奥から祈っております。2か月後にガラル地方で遭いましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Trust me「そもそも、RomeoとNo Warを同時期に育て屋に預けたのはAzurite氏では?」

Azurite「シカの違いなんて分からないよ。シカたないじゃん」